台湾国防部の陸軍は1月7日、台湾北部に位置する「新竹県湖口郷」の基地での実戦化演習を報道陣に公開した。戦車CM11や国産装甲車「雲豹」が出動したほか、攻撃ヘリコプターAH64E「アパッチ」や多目的ヘリUH60M「ブラックホーク」も加わるなど、日ごろの訓練の成果を披露した。
国防部が春節(旧曆正月=1月29日)を前にした同日より演習を開始したもので、この活動は報道向けの一環。春節期間を利用して戦備や整備を徹底する姿勢をアピールするのが目的。
演習は、敵が新竹地区の重要な目標を襲い、潜伏した工作員が複数の目標を奪取、占領するシナリオを想定。実弾は使わず、TNT火薬や空包、発煙弾などと使用して戦場を再現した。現地では煙が四方から上がり、砲声が鳴り響くなか、ヘリが樹木とほぼ同等の高さを飛び越えるなど、実戦さながらの演習となっていた。